2024年10月の記事一覧

2024年10月7日(月曜日)

こんにちは。

10月に入り少しは過ごしやすくなってきましたが、まだ暑い日も多いですね( ; ᴗ ; )

季節の変わり目、寒暖差に気を付けて過ごしましょう!

 

さて今回は、歯の破折についてお話したいと思います(*´ー`*)ノ

歯が割れるってどういうこと?と思われる方もいると思います。

歯の破折は歯根破折とも言われ、歯を失う原因で3番目に多く、

多くの方が歯の破折が原因で歯を失っています。

「歯根破折」とは、歯の根にヒビが入ったり、中から割れたりする重症化した咬合性外傷の症状です。

※こちらは完全に破折した状態の画像です

 

歯根破折は外傷(ケガ)でも起こり得ますが、永年の咬合力によって小さな亀裂が生まれ、その蓄積により破折することが多いです。

 

◎歯根破折の原因◎

・むし歯やケガで神経を取った、もしくは神経を取った歯の土台(コア)が長いもしくは太い

・咬み合わせが悪い

・咬む力が強い、歯ぎしりがある、食いしばりがある

これらが多く当てはまる場合に発生しやすいです。

特に、治療で神経を抜いた歯の場合は、歯に栄養分が行きわたらずにもろくなり耐久力が落ちるため、

食いしばりや歯ぎしりなどのストレスにより疲労し、最終的に破折する可能性が高くなります。

また、神経を取っていない歯でも、強い歯ぎしりやくいしばりなどで常に歯へ負担をかけていると、

歯が弱り歯根破折の原因を作ってしまうこともあります。

 

◎歯根破折の症状◎

・かむと痛い、違和感がある

・歯肉にできものができる(フィステルといいます)

・さし歯がぐらつく、取れる

などが挙げられます。特に神経を取った歯が痛む場合は歯根破折の可能性が高いでしょう。

 

◎歯根破折の治療◎

歯根破折を起こしてしまったら、どういった治療になるかというと

ひびがどの程度入っているかによりますが、基本的には抜歯になります。

ひびを全て削ってみて、歯根が残せそうだったら残せる場合もありますが、

その場合土台を入れてかぶせる治療をしたとしても、また歯根破折を引き起こしたりかぶせ物が外れたりする可能性が高くなります。

抜歯をできるだけしたくない、という方も多いので、抜歯しかないのは分かっていても症状が落ち着いたのでとりあえず持たせるだけもたせたい。という選択をする患者さんも多くいらっしゃいますよ。

 

◎歯根破折の予防◎

破折を防ぐには、歯に負担を加えすぎないことです。

歯ぎしりやくいしばりがある方は夜はマウスピースを、日中はできる限り意識的に歯と歯を離す。など、破折だけでなく歯のすり減りや負担を減らす為の基本的な予防が必要です( ‘-‘ )ง

硬いものを食べ過ぎないことも負担を減らすことになりますので、硬いものを食べたほうが身体にいい。

という考えで硬いものを毎日たくさん食べている方もいらっしゃいますが、

”歯”にはあまりよくないのでほどほどにしましょう(´◦ω◦`)

「歯が割れる」のは意外と誰にでも起こりうることがお分かりいただけたでしょうか?

”歯への負担”を意識してみると歯の寿命が変わってくるので、ぜひ意識してみてくださいね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )