2024年5月20日(月曜日)
詰め物、被せ物をしても虫歯になるの?

こんにちは。

「詰め物や、被せ物をした歯って虫歯になるんだろうか?」

こういった疑問を持ったことはありませんか?

患者さんにもご質問いただくことが多いので、その疑問にお答えします(`・ω・´ゞ

 

結論から言うと、詰め物・被せ物をしていても虫歯になります!!

 

まず、詰め物は歯の一部に詰め物が入っている状態になるので、

詰め物と歯の隙間から虫歯菌が侵入し、残っている歯が虫歯になることがあります。

これを二次虫歯(二次カリエス)と呼びます。

詰め物を装着した直後は、セメントでぴったりと隙間なく接着しますが、

数年経つと経年劣化でセメントが溶けてきてしまったり、噛む力の強さや噛み合わせで詰め物が浮いてきてしまったり。

なんらかの理由で二次虫歯になってしまうことはよくあるのです。

 

被せ物というのは、自分の歯もしくは自分の歯に土台を付けた周りを被せ物で覆われている状態です。

自分の歯が覆われているからといって、虫歯にならないわけではありません。

 

《被せ物との隙間から唾液が侵入し、虫歯になる場合》

こちらは、詰め物の時と同じように、被せ物が古くなってきて中のセメントが劣化し緩んできた場合などになる場合が多いです。

時間が経つことで徐々に接着が剥がれて隙間が広がり、そこに細菌が侵入し、虫歯菌によって再び虫歯が引き起こされてしまうのです。

《歯肉が下がってしまい根本が露出し、虫歯になってしまう場合》

こちらは、歯肉が何らかの理由で下がってしまい根面が露出し、そこがしっかり磨けず虫歯になってしまうケースです。

こちらの場合は、しっかりと歯肉との境目まで意識して歯ブラシをあてることができれば、十分に虫歯は防ぐことができます。

被せ物をした後に根面露出した場合このようになります。

被せ物をしている歯は、神経を取っている場合が多いので、その場合虫歯が中で進行していても、痛みがなく気付きにくいです。

気付いた時には中で虫歯が広がっていて、歯を残せない状態になっていることも少なくはないんです…!

ではどうすればいいのか?

しっかりかぶせ物の境目まで歯ブラシが当たっていて、プラークが溜まらない綺麗な状態がキープできれば、虫歯になるリスクはぐんと下がります。正しいブラッシングはどの歯においても虫歯になりにくくする手段です( ˙︶˙ )

しかしセメントの劣化はやむおえないので、小さな変化(フロスがひっかかりやすくなった、物が詰まりやすくなった等がサインです!)があったら歯科にいってレントゲンを撮ってもらいましょう!

もちろん、歯科での定期検診は必須ですね(。•ω- 。)

また、被せ物が長持ちするといった面でも、セラミックがオススメです!

セラミックを希望する人のほとんどは審美目的ですが、セラミックには美しい以外にも利点があり、

銀歯や、保険の被せ物に比べて二次虫歯になりにくいんです(´⊙ω⊙`)!

セラミックはプラークが付着しにくいですし、歯との接着性も高いので、

二次虫歯のきっかけになる隙間が生まれにくく、さらに細菌も付着しにくいという特徴があります。

また、詰め物や被せ物としての寿命も長く、長期間役割を果たしてくれる利点もあります。

自由診療なので費用はかかりますが、長い目でみたらセラミックのメリットの方が大きいかもしれませんね。

治療が終わったからもう大丈夫!なんて思わずに、しっかりハブラシ、フロスをしてくださいね(*´∇`*)ノ

被せ物をしてる場合は、特にフロスも重要です!歯肉の溝までフロスを入れ込み、細菌の塊であるプラークを除去しましょう( •̀∀•́ )b