2024年11月1日(金曜日)
歯の外傷のお話

こんにちは。

今回は転んで歯を打ったり、事故で歯を強くぶつけた時など、いわゆる歯の外傷について、お話したいと思います。

 

お子さんが遊んでいて歯をぶつけてしまったり、大人の場合は事故や転んで歯を打ってしまったり( ᐪᐤᐪ )

生活していて稀ではありますが、万が一起きてしまった際はどうしたらいいのでしょうか。

 

怪我の程度にもよりますが、まずは整形外科などで傷や骨の具合を診てもらいましょう。

その後で歯に少しでも違和感があれば、歯科で診察を受けることが大切です( *˙ω˙*)و!

歯の外傷と言っても、様々なパターンがあります☟

 

●歯が欠けた(軽度、重度)

欠け方が部分的で軽度な場合は、痛みなどの症状は出にくく、神経への影響も少ないことが多いのですが、

欠けた部分から歯髄が感染を起こしたり、あとで歯の変色や歯肉の腫れが生じる可能性もあります。

緊急性はありませんが、見た目の問題もあるので、早めに処置をして、しばらくは経過をみた方がいいでしょう。

また、歯が欠けて神経まで達するような重度の場合は、強い痛みや歯肉の腫れなどを引き起こすことが多いので、早めの処置が必要です!

神経の処置(根管治療)を行い、被せる治療をする必要があるでしょう。

こちらは痛みがあると思いますので、早めに歯科に行きましょう!!

 

●歯の動揺(ぐらぐらする)

歯を打ったことで、歯がぐらぐらになったり、周りの歯肉から出血することもよくあります。

まずは、レントゲン写真を撮って、歯の根の状態や周りの骨の状態を確認します。

動揺が軽度な場合は、受傷した歯をできるだけ安静にして様子をみますが、

明らかな動揺がみられる場合は、両脇の歯と固定して安静を図ります。

また、歯根の破折で歯が動揺している場合は、受傷した歯が保存できるかどうかを診断する必要があります。

歯肉より深いところで根が折れている場合や、斜めに割れている場合など、抜歯になる可能性もあります。

 

●歯の位置がずれた、めり込んだ

こちらは乳歯に多いケースです。

乳歯や生えたての永久歯の場合、外傷による歯の位置のずれや歯のめり込みが比較的多くみられます。

治療としては、歯を元の位置に戻し、両脇の歯と固定して安静を図り、歯の周りの組織の回復を待ちます。

この場合小児歯科がある歯科の方がより良いと思います。

また、乳歯の位置がずれたり、めり込むことで、乳歯の下で育っている永久歯に影響が出ることもあるようです。

永久歯の生える方向や、歯の形・色などに影響が出る可能性があるので、永久歯への生え替わりまで定期的にチェックを受けることが望まれます。

 

●歯が変色してきた

歯の色や歯肉の色が変わってくることがあります。

歯を打ってから数か月して徐々に歯の色が黒ずんでくる場合は、神経(歯髄)が死んでいる可能性が高くなります。

その場合、痛みはなくても神経の処置が必要になります。

 

 

以上主な歯の外傷に伴うケースをお話しました。

もしも歯をぶつけてしまった場合は早めに受診してくださいね( ᷇࿀ ᷆ )